【徹底解説】Brexit後の世界経済はどうなる!?

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説欄ありがとうございます。

FXトレーダーの市村です。

2019年の超ビックイベントであるBrexit。今回は、Brexitとは何か?何のためにやるのか?Brexit後の世界経済はどうなる?かなど、世界中が注目するBrexitについて徹底解説していきます。FXトレードをしている人はもちろんのこと、我々の日常生活にも影響を及ぼしかねない超ビックイベントですので、ぜひとも目を通していきましょう。

 

Brexit(ブレグジット)って何?

 

そもそもBrexitとは何か解説していきますね。Brexitとは、イギリス(英国)がEU(欧州連合)から脱退することを指しています。Britain(イギリス)とexit(退出)を掛け合わせてできた造語になります。1975年にEUの前身であるEECに加盟してから、2016年に至るまでの約40年間、イギリスはEU(欧州連合)に属していましたが、2016年6月23日の国民投票にて、EU離脱派がEU残留派を上回り、EU離脱することが決定しました。

そもそも、EUとはヨーロッパの国々が経済だけでなく、社会・政治などの様々な分野で一つにまとまることで、アメリカやロシアといった強大国と渡り歩くために作られました。1993年にEUが設立され、当時は6か国で構成されていたものの、2019年現在は28か国で構成されています。

 

EU加盟国

オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、イギリス(2019年3月29日脱退)

 

EUの目的は?

上記にも記載しましたが、EUの目的はヨーロッパの国々が1つの共同体となり、共通通貨(ユーロ€)を設けることで、EU加盟国の移動時のパスポートチェックを簡略化したり、輸入時制限の緩和、通貨の両替の手間や手数料がなくなるなど、経済を活性化させるために設立されています。

しかし、良い事ばかりでないというのが実状で、ユーロ€という共通通貨がありながら、それを使用せずに、各国の通貨を使用している国もあります。

例)イギリス…ポンド  チェコ…コルナ  スウェーデン…クローナ  デンマーク…クローネ など

各国がユーロ€を使用しない理由としましては、『鉄の女』と言われたマーガレット・サッチャー元首相(1979年~1990年)の影響が強いです。

 

サッチャー元首相の新自由主義を基盤とするその考え方は、サッチャリズムと呼ばれ、今日のイギリス社会にも深く根を下ろしています。サッチャー元首相は、『国の通貨の管理は、選挙で選ばれた一国の政府が行うべきだ』と提唱し、欧州最大の経済大国ドイツに金融政策の主導権を握られることを拒否していたことが、ユーロ€を導入しない大きな理由となっています。

 

なぜイギリスはEUを脱退するのか?

ここからが重要な話となりますので、しっかりと読み進めてもらえたらと思います。

理由① EU加盟国の経済格差

前述したようにEUには全28か国の国が加盟しております。そのうちの18か国でユーロ€という共通通貨を採用しています。そのため、他の国の経済情勢により、ユーロ€の価値が変動します。イギリスは、EU加盟国の中で2番目に経済大国です。(1番:ドイツ 2番:イギリス 3番:フランス)そのため、他の貧乏国の経済情勢に引っ張られることをよしとしていないのです。

 

理由② 移民問題

これがかなり大きい所があります。EUはヒト・モノ・カネ・サービスの自由化を基本理念としています。そのため、EU加盟国ならば、ビザも不要で、どの加盟国に住むことができ、働くこともできるようになりました。貧乏国の国民にとっては、ありがたいことですが、ドイツやイギリスといった経済大国の国民にとってみたら、他の国の国民に職を奪われてしまうため、これも良しとしていないようです。

実際に、ルーマニアやブルガリアの平均所得は、5万円ほどで、ドイツやイギリスのような経済大国に行けば、日本と同じように20万円は稼ぐことができるため、移民することも当然と考えられますね。

このようなEUの現状にイギリスは嫌気がさして、2016年6月23日の国民投票の結果、EUを脱退することが決定しました。イギリスがEUを脱退することで、他のEU加盟国は今までと同じように自由に行き来することもできなくなり、イギリスは自国を守ることにつながると考えています。

 

Brexitの経済影響は?

これは、2016年6月23日付近のポンド円のチャート画面になります。2016年6月23日のポンド円ですが、106.770円から99.073円まで約7円もの大暴落がたった1日で起きました。これは、イギリスのみならず、世界中の国々にも影響する話ですので、まさかのイギリス脱退という結論が出て、これでEUは崩壊するかもしれないと考えているわけです。そして、売りが売りを呼び、大暴落に繋がりました。

もし、2019年3月29日の運命の日までに合意なき離脱となった場合、

世界経済は大混乱に陥り、リーマンショック並みの大不況になることでしょう

【合意無き脱退】になると、世界経済はどうなる?

 

2016年6月23日の国民投票の結果、イギリスがEUから脱退することは決定しましたが、運命の日の1か月前である2019年2月現在、EU本部とその中身について合意が取れていないという危機的な状態にあります。

 

■2019年1月15日時点

メイ首相(イギリス)がEU離脱協定案について、与党・保守党議員の多くが反対に回り、賛成202票、反対432票の歴史的大差で否決されました。EU本部の主張としては、EU加盟国との貿易を今まで通り自由貿易のまま留めることとしていますが、メイ首相は断固反対の姿勢を貫き、イギリスとの貿易には関税を設けると主張しています。

 

日本企業にも影響が出ています。

地球の裏側の出来事なので、私達日本人には影響がないともし考えているのだとしたら、その考えは改め直した方がいいですね。すでに、日本企業にも影響が出始めています。日産自動車はBrexitの不透明感を不安視し、イギリスのサンダーランド工場で製造する予定だった、新型エクストレイルの生産を打ち切り、九州工場に変更することを決定しました。

 

まとめ

2019年最大の経済トピックスであるBrexitが残り1か月まで迫っています。今のままイギリスとEUとの交渉がまとまらず合意なき離脱となった場合は、間違いなく世界経済は大混乱に陥ります。ポンド絡みでトレードをしている人達は、かなりボラティリティが大きくなり、大きな利益や損失が生まれることになりますので、3月29日までの残り1か月の間、イギリスの経済状況は常にチェックしておくようにしましょう。